2022.07.30

花巻北高生がCanSatワークショップに挑戦!

岩手県立花巻北高等学校(花巻北高)は、UP花巻の「衛星開発プログラム」に参画し、2022年4月より花巻北高等学校のカリキュラムの一つとして全校生徒で宇宙をテーマに様々な学びを深めています。

7月26日(火)~7月28日(木)の3日間にかけて、花巻北高の全校生徒を対象に、空き缶サイズの模擬衛星を製作し、チームで与えられた課題解決を目指す「CanSatワークショップ」を実施しました。

また初日の26日には、東京大学大学院工学系研究科中須賀真一教授を花巻北高等学校にお招きし、全校生徒で授業を受講しました。

 

全校生徒で中須賀先生の授業を受講しました

 

教室で作ったCanSatを体育館の天井から落下させて、設定された課題に挑戦していきます

 

ワークショップでは、空き缶サイズの模擬人工衛星「CanSat」の開発・落下実験を行い、実際の衛星開発プロセスを追体験してもらいます。宇宙開発への興味関心と課題解決の達成に向けた生徒たちの主体性育成及び、未来の社会で活躍する人材として不可欠なチームワークや課題解決などの非認知能力を醸成することを目的としています。

初日の冒頭に1時間、中須賀教授から、東京大学、東京工業大学、米スタンフォード大学の3大学の共同の取り組みとして始まったCanSatプログラムの歴史や、実際の大学生の開発する衛星についてお話いただきました。中須賀先生は「CanSatは宇宙開発のはじまり」とも説明してくださり、生徒たちは人・時間・お金・リスクのマネジメントと課題解決に取り組む大切さを学びました。

授業の後に3学年でチームごとに分かれCanSatの製作を開始し、26日(火)午後、27日(水)・28日(木)午前中に学年別に体育館で地上約8mの高さからCanSatを落下させ、落下速度などの設定された課題をクリアしていき、チームごとにスコアを競い合いました。

 

【概要】

日時:2022年7月26日(火)~28日(木)

場所:岩手県立花巻北高等学校(岩手県花巻市本館54)

対象:全校生徒

<生徒の声>

「デザインを工夫したり秒数を調整したりグループで協力して頑張った。」

「チーム皆で色んなアイデアを出すことができた。試行錯誤を重ねてミッションを達成することができた。」

 

【講師プロフィール】

講師:東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻 中須賀真一教授

(中須賀教授プロフィール)

1983年東京大学工学部卒、1988年東京大学博士課程修了、工学博士。同年、日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所入社。1990年より東京大学講師、助教授、2004年より航空宇宙工学専攻教授。日本航空宇宙学会、SICE、IAA等会員, IFAC元航空宇宙部会部門長、UNISEC元理事長、およびUNISEC-GLOBALは設立時より委員長。

超小型人工衛星、宇宙システムの知能化・自律化、革新的宇宙システム、宇宙機の航法誘導制御等に関する研究・教育に従事。世界初のCubeSatを含む超小型衛星13機の開発・打ち上げに成功しこの分野で世界をリード。政府の宇宙政策委員会委員。内閣府のFirstによる「(通称)ほどよしプロジェクト」の成果で2017年度宇宙開発利用大賞・内閣総理大臣賞受賞。2019年総務省電波の日総務大臣表彰など多数受賞。

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