2024.01.29

【ワークショップ実施】12月に人間人工衛星ワークショップを行いました

人工衛星ってどう動いているの?

〜花巻北高1、2年生へ、体験ワークショップ実施〜

2023年12月25日から27日までの3日間、UP花巻メンバーであるSpace BD株式会社の社員3名が岩手県立花巻北高等学校を訪問し、1年生、2年生全員に人工衛星の機能について学ぶワークショップを行いました。

 

(人間衛星ワークショップの様子)1コマ約70名の生徒が参加しました。

 

自分たちのミッションを搭載した花巻の人工衛星「YODAKA」完成を翌年に控え、より具体的に衛星の内部構造を理解し、衛星開発の面白さに触れることが目的です。2年生や3年生は、これまでもセミナーやワークショップなど何度か受講していましたが、1年生が本格的に関わり体験するのは今回が初めて。宇宙や人工衛星を切り口にしたSTEAM教育は、物理学や天文学などの理系だけではなく、経営学や法学など文系的アプローチや芸術系にもつながります。学校の授業とはすこし違う学びを提供するプログラムとなります。

12月25日は放課後には希望者を集め、生徒たちの将来の可能性を拡げる学びを目指すべく、衛星開発ベンチャーを疑似体験し、企業経営や起業について学ぶ「宇宙ビジネスゲーム」も行いました。

(宇宙ビジネスゲームの様子)クラスには起業に興味を持つ生徒も。

 

■人間衛星ワークショップ

参加者を4人1組のチームにし、後ろに3人、前に1人という形で座ってもらいます。その4人がひとつの衛星となり、人工衛星の機能を再現します。後方3名のうち右は受信アンテナ役、真ん中はCPU役、左はサンセンサー(太陽を感知するセンサー)ということとし、前のひとりがリアクションホイール(衛星の姿勢を制御するパーツ)役とカメラ役の2役になります。

地上からの指令を出す基地役のスタッフが、それぞれのチームの受信アンテナ役との間に紐を渡し、地上局役からの紐の引き具合で指令を出します。受け取った数字の指令をCPU役が解読してサンセンサーへと伝え、サンセンサーからアクションホイール&カメラ役に指示を出してチームの向きを決めるというアクションでした。このワークショップでの伝達方法は紐を使ったり肩を叩いたりとアナログな方法でしたが、指示内容は数字が基本のデジタルであり、人工衛星だけではなくIoTやDXの理解にも繋がる知識を体得できます。

 

言葉のコミュニケーションは禁止され、タッチ数やジェスチャーでコミュニケーション。

カメラ役の人はCPUからの指示に従い、指定された絵を描き写します。

 

 

■宇宙ビジネスゲーム〜衛星開発編〜

12月25日と26日の午後は、人工衛星を製造する宇宙ベンチャーを起業し、運営するシミュレーションを行うビジネスゲームを希望者に実施。ゲームとはいえ、チーム名(会社名)について出資者にプレゼンして資金を調達、選び方によって収益が変わってくる人工衛星のミッション選択や、手持ち資金内での人材採用と資材調達など、より具体的な起業経営を体感できます。何より大事にしているのはお金のやりくりだけではなく、出資者へのプレゼンや不確実な状況から限られた時間で意思決定するなど、現実的ビジネスに近づけているところです。

学校で学ぶ知識だけでは理解しにくいことを、このゲームで体験してもらいました。経験者の中から、将来のベンチャースタートアップや企業経営者が育ってくれると嬉しいです。

(ブロックの人工衛星を組み立てている様子)最後までチームの協力が必要になります。

完成した人工衛星

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