6月上旬、本プロジェクトで打ち上げる超小型衛星「YODAKA」をJAXAへ引き渡しました。
引き渡しには、プロジェクトオーナーの合同会社SPACE VALUE代表社員 安藤修一氏、プログラムを実施している花巻北高等学校から生徒2名教員1名、衛星開発を行ったアークエッジ・スペース、プロジェクトの運営・衛星開発のサポートを行っているSpace BDの、総勢11名のプロジェクト関係者で参加させていただきました。
JAXAに衛星を引き渡しするためには、安全の観点で衛星の外観検査を行い、了承を得る必要があります。JAXA職員の方々との安全上の様々な観点からの議論の場は緊張感が漂う空間でした。
その場に高校生を含むプロジェクトメンバーで立ち会えたことは非常に貴重な経験になりました。
また、JAXAの職員の方々が衛星についてだけでなく、今回YODAKAを放出するための仕組み(ISSの構造・J-SSOD)を丁寧に説明してくださり、衛星の放出機構や宇宙に関する様々な現状について知ることができました。
YODAKAの引き渡し後には、JAXA職員より受領証をいただきました。
引き渡しに参加した生徒からは、以下のようにコメントをいただきました。
「衛星開発に関わった皆さんが私たちのミッションの成功のため、一見するとわからない細かな傷などにも気を遣われており感動した。」
「実際に衛星を近くで見ながら詳しい説明を受けたので、衛星についての理解が深まった。生で見た衛星が宇宙でミッションを行うと思うと、宇宙を身近に感じることができた。」
これから YODAKA は、NASAに輸送されて打ち上げ準備を行います。
引き続き、YODAKA打ち上げに向けてプロジェクトを盛り上げていきたいと思います!
【岩手県立花巻北高等学校 プロフィール】
「百年生きる君たちが花高百年の学びを創る」のキャッチフレーズのもと、「学ぶ力の育成」に力を入れる岩手県立の高等学校。2022年度から2年間の「スペース・プロジェクト」を掲げ、全校生徒で宇宙をテーマに学びを深め、「宇宙に一番近い高校生」として、横断的な学びを経験し、非認知能力や起業家精神の育成を目指し、挑戦と失敗を繰り返しながら実践的な課題設定力や意思決定力を育んでいる。2022年に創立90周年を迎えた。
学校名:岩手県立花巻北高等学校
設立:昭和6年3月5日
所在地:〒025-0061 岩手県花巻市本館54番地
学校長:佐々木信明
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