花巻市の地元企業「伊藤染工場」とブランド”renacnatta”を運営する株式会社Dodici代表取締役 大河内愛加氏、Space BD株式会社が協力して、この度「UCHU DARUMA」を完成させました。
当初は販売を想定しておりましたが、より多くの人に見ていただき、宇宙に思いを巡らせていただくため、1体の「UCHU DARUMA」を作成し、市内外で展示することといたしました。
花巻市は、100年近く前に宇宙に思いを馳せた作家「宮沢賢治」が生まれ育ったまちで、長年に渡り宇宙に縁があるまちです。そんなまちで2021年から動き出した「UP花巻」のプロジェクトでは、宇宙の力で花巻を盛り上げたいという想いでさまざまな取り組みが行われています。
私たちは宇宙をテーマに新たな挑戦を通じて花巻市をさらに魅力的にしたいと考え、生まれたのが「UCHU DARUMA」というプロジェクト。また、その製作には、今年の秋に打ち上げられる花巻の人工衛星YODAKAの打ち上げと運用の成功への願いを込めました。
「UCHU DARUMA」のコンセプトは”Space Is The Limit”。 Sky is the limitという言葉がありますが、私たちはその先を目指します。空には限りがなく、無限の可能性が広がっているように、空を超えたその先の宇宙の広大さを感じていただきたいと願っています。
「UCHU DARUMA」は、名前が示す通り、宇宙と達磨を組み合わせたもの。デザインは、宇宙飛行士のヘルメットをモチーフにしており、その目の部分には実際に宇宙空間に曝露されたアルミ板が取り付けられています。この目には地球の限界を超えた広大な宇宙を感じさせる素材として選ばれました。
▶曝露されたアルミプレートについて(Space BDリリース)
この「UCHU DARUMA」は、花巻市に拠点を置く「伊藤染工場」と、イタリアと日本の素材を融合させたブランド「renacnatta」を展開する株式会社Dodiciの大河内愛加氏のデザインディレクションのもとで制作されました。本染めの伝統技術と最先端のデザインが見事に融合した作品です。また、制作には東京上野の真多呂様に木目込み作業の協力をいただきました。
プロジェクトをより多くの人たちに知っていただくため、このダルマの展示とともに、現在花巻で行われている宇宙教育を各地で実施する予定です。ぜひ、この人工衛星のプロジェクト成功をダルマを通じて願っていただけると嬉しいです。